キミの選んだ、正解

その仕事を選択した理由、今の人生を選択している理由、キミの幸せはなんですか?ということをインタビューして記事にしています。誰かの生きるヒントになれば、嬉しい。

Vol.2 新たな価値観と出会いたかったから

 

「キミの選んだ、正解」第2弾は、

この春から社会人になった社会人一年生浦谷太一さん。

 

立命館大学を卒業し、人材サービス会社に入社。

大学在学中は、大学生フットサル団体「リンカーンカップ」の運営を担当するなど、

色々な分野で活動していた。

 

そんな彼が今の選択をした理由。

彼が見つめる未来には何があるんだろう?

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▽全部、声に出していく

じゃあ、はい、今からインタビュー始めます。

なんてノリはなくて。

 

世間話をしていたらいつの間にか

聞きたかった話に突入。

 

「自分の目標とか、将来のビジョンとか、全部声に出していこうと思う。」

 

口にできないってことはさ。

それって自分の心の中で“できひん”って思っているからやろ?

自信ないから、人に言えへんねん。

 

だから俺は、全部口に出していく。

 

ムムム。

開始早々、私にとってはズシリと重い言葉。

 

なぜなら。

私は目標とかは人にはあまり言えないから。

 

できないなんて思っていないけれど

“できなかった時の保険”を無意識のうちにかけている。

 

私の苦手なことをサクッと口に出してしまう浦谷くん。

すごいな。

単純に思いました。

 

なんでそんなことができるんだ。

 

それには、彼の成功体験の影が。

高校三年生の時。

大学受験を控えているにも関わらず、部活動に専念。

 

・・・しすぎた結果。

 

3年生の6月時点で偏差値32。

 

でも浦谷くんは

「俺は、立命館大学に行く」

 

偏差値換算すると、半年で30近くあげないといけない。

 

いや無理やろ。絶望的な数値。

 

と、思っていたのは周りの人だけ。

 

本人は、

「俺は、立命館大学に行く」

と、声に出して言い続けたていた。

 

言ったからには。

やるしかない。

 

結果。

有言実行。

浦谷太一、立命館大学を卒業。

 

裏には血反吐吐くほどの努力があったと思う。

口に出しているだけで、叶ったわけじゃない。

 

けれど。

堂々と声に出して言って行く勇気。

 

今回話してくれたことも、

きっと一歩ずつ叶えて行くんだろうな。

 

そう確信させてくれました。

 

▽それを見つけに行く

じゃあさ。

これからの夢っていうか、目標みたいなのある?

 

さぁ、声に出してもらおうか。

そんな気持ちで尋ねてみました。

 

「目標なぁ、今はないねん。」

 

私、拍子抜け。

 

“自分で会社作りたい”

くらいのでかい発言を、正直、期待していた。

 

不思議そうな顔をしていたかもしれない。

 

浦谷くんは続けてくれました。

 

「一生かけてしていきたいこととか、今はまだない。

“これを成し遂げたい”とかいう目標も、まだない。

 

でも、“人材“っていう仕事を通して

いろんな人に会って、いろんな話を聞いて、いろんなことを知りたい

 

それから目標を見つけていきたい。

 

だから、目標を作るっていうのが今の目標かな。」

 

もし、どこかのタイミングで何かやりたいことができた時に、

すぐに実行に移せる力をつけていたい。

 

それまでは、今の会社で頑張る。」

 

なるほど、そういう考えもあるのか。

妙に納得。

 

変に焦って、目標とか夢とか見つけなくていい。

 

素敵だなぁ。

直感的に思いました。

 

少し、焦りすぎていたのかもしれない。

 

「人生の目標が見つかるまでは、

小さい目標、例えば数字とか。

そういうのを立てて実行していきたい。」

 

目標が見つかって、もし今の会社と関係なかったらどうするの?

 

という私の質問に対しては

間をおくことなく、

 

「スパッとやめるで。

課長昇進決まりました!来月から課長です!でも今日で辞めます!

とかやってみたいな。」

 

やってみてほしい。

これは、めちゃくちゃかっこいいぞ。

 

▽“新しい“に出会うこと

浦谷くんの話には一貫して、一つのことがある。

“知らないもの“に触れたいという欲求がめちゃくちゃ強い。

 

大学生の頃から、

 

プロジェクト

#絶景を見に行く旅をしよう をしていて

関西の絶景スポットを(アホみたいに)巡っていたり。

 

他にも、学生交流イベントに参加して

大学生100人で富士山に登ったり。

 

廃校を使ってイベントを企画したり。

 

知らない人と遊んだり、

見たことのない景色を見に行ったり。

 

そんなことに時間とお金と体力を費やす。

 

これに関して、聞いてみた。

 

「全然知らない人の価値観を知るのが好き。

自分と同じところがあると嬉しいし

違う部分があってもそれはそれで楽しい。

 

絶景を見に行ったりするのも同じ。

 

今まで想像でしかなかった景色を実際に自分の目で見て、

肌で感じることにワクワクする。」

 

そりゃ、あれやで、写真と違うやん!

みたいなのもあるけど(笑)

 

本人は気づいているかどうかは、わからないけれど

“あぁ、本当に好きなんだろうな”

って思わせてくれる表情をしていました。

口下手な浦谷くんだけど

(第一志望の会社、話長すぎるからっていう理由で落とされた歴史あり)

ものすごく、気持ちが伝わってきた。

 

この、浦谷くんの表情を伝えられるかな・・

と不安になるレベル。

 

当の本人は、

「趣味が新しい価値観に出会うことって言ってる俺、かっこいいな。

これから言っていこ。」

 

とか呑気なこと言っていました。

 

▽誰かの幸せ

おきまりの質問「君にとって、なにが幸せ?」

 

しばらく考え込んで、答えてくれました。

 

「俺の経験とかが、誰かの“美味しい”とか“綺麗”とか“楽しい”に繋がったことを実感できた瞬間は幸せを感じるかな。」

 

って。

 

例えば。

ここのご飯美味しかったで、って教えてあげて、

後日、その子がそこに食べに行ってくれて

 

美味しかったです!

 

なんて報告を受けた時は最高に嬉しいよ。

幸せ感じる。

 

まずそもそも、俺がいいよって言ったところに

わざわざ出向いてくれたことも嬉しいし。

 

ある程度信用してくれてないと、行かないやん?

 

あまりにも“普通に”話すから

普通のことのように聞こえるけれど。

 

これってなかなか言えることじゃないと思う。

確かに、誰かが喜んでいる姿を見たら、

嬉しい気持ちにはなる。

 

けれど、それが自分に直結するかな?

 

それが自分の幸せです!

 

って言えるかな?

 

今の私にはできない。

 

みんなが浦谷くんみたいに幸せをキャッチできたら。

人の幸せを自分の幸せだと本気で思えたら。

 

世界は平和だろうなぁ。

 

全体を通して感じたこと。

 

この人、本当に幸せを見つけるのがうまい。

どんな環境にいても“楽しい”を見つけるのがうまい。

 

なにしてもどこにいても文句はある。

でも嬉しいも楽しいもどこにでもある。

 

どっちを拾って行くか。

 

浦谷くんはきっと、嬉しいばっかり拾える人なんだろう。

 

これが、

浦谷太一の、正解。